Q&A形式で答える〜税理士を変えても良いですか?〜

 

今回は、「税理士を変えても良いか」というテーマで、Q&A形式の記事を書いてみたいと思います。

税理士・会計事務所を変更するのにお悩みの方は、ぜひご参考にしてみてください。

Q&Aで答える 〜税理士を変えても良いですか?〜

税理士を変えても良いですか?

社長
今お願いしている税理士さんから、別の税理士に変更したいと思っています。何か問題はありますか?

サラリーマン税理士
ケースバイケースですが、基本的には問題ありません

 

いま契約している税理士さんに不満を感じており、「税理士を変えたい」と考えていらっしゃる社長さんは多いと思います。

 

税理士を変えるきっかけとして多いのが、次のような理由です。
・税理士が高齢化していて、最新のビジネスや税法を理解しているか不安だ
・税法以外のことは相談に乗ってくれない
・料金が高過ぎる

 

→「税理士を変えるきっかけ」については、こちらもご覧ください。

会計事務所を変更する(1)〜税理士を変更するきっかけ〜

 

同じ税理士さんと長くお付き合いできるのが理想ですが、もしご不満を持っていらっしゃるのであれば、より良い税理士さんを探された方が良いかもしれません。

 

税理士を変えたら、税務調査で何か問題になるのでは?

社長
今までは税理士さんに経理をすべてお任せしていたので、税理士を変えると、これまでの経緯が分からなくなるのではと心配です。

サラリーマン税理士
一般的に、ご契約のタイミングで以前の処理を確認して、必要に応じて前の税理士さんにも確認を行いますので、ご安心ください。

 

税理士を変えたいと思っている方は多いですが、それでも、皆さんが口を揃えて言うのが、「税理士を変えると過去の経緯が分からなくなるため、税務調査で何か問題になるのではないか?」という不安です。

 

税理士を変更する際には、まずご契約のタイミングで、過去の申告書や決算書を拝見して、不明な部分があれば面談により確認するか、会社でわからないことは前の税理士さんに確認していただきます。

 

税理士を変えることに不安を感じる方が多いですが、特に税理士に任せきりの場合だと、昔からずっと間違った税務処理をしていたり、必要な節税策を取っていなかったりすることがあり、税理士を変えることでそのことが発覚するケースが多いと思います。

 

→「税理士に経理を任せきりの会社にありがちな問題」については、後日詳しく書こうと思います。

 

税理士を変えると、税務調査が入るって本当?

社長
税理士を変えたら税務調査が入ると聞きましたが、本当ですか?

サラリーマン税理士
私が知る限り、そのような話は聞いたことはありません。

 

税理士を変えるタイミングの一つに、会社の規模が急拡大したから、というケースがあります。
あくまで推測ですが、開業当初は事業規模も大きくなく、ましてや赤字続きであれば、税務調査の対象になっていなかったということは十分に考えられます。
会社の規模が急激に拡大する段階では、会社の経理が規模の拡大に追いついていないことが多く、間違った税務処理がされている可能性もあるため、税務調査が入りやすいということはあるかもしれません。

 

税理士を変えることで、問題になることってありますか?

社長
それでは、税理士を変えることで問題があるとすれば、どんなことでしょうか?

サラリーマン税理士
特に問題はないと思いますが、敢えて思いつくことを挙げるとすれば・・・

 

・若い税理士に頼んでみたが、ビジネスの事を全く理解してくれない
・料金の安さだけで新しい税理士を選んだが、サービスが予想以上に悪かった
・新しい税理士と相性が合わない

 

最初に書いたように、今の税理士に不満を感じている方は多く、可能であれば税理士を変えたいと思っていらっしゃる方は多いようです。
ただ、もしその不満を今の税理士に伝えることで、改善される余地があるのであれば、無理に変更しない方が良いケースもあると思います。
「スタッフではなく税理士先生にもっと頻繁に来て欲しい」
「税金以外のことも相談したい」
「顧問料を下げて欲しい」
長いお付き合いだと言いにくいとは思いますが、税理士を変える前に、これらを今の税理士に伝えてみても良いかと思います。

 

一つ言えることは、料金だけで税理士を変える(選ぶ)のだけはお勧めしません。

 

→「税理士を選ぶ際の注意点」については、後日詳しく書こうと思います。

 

いつのタイミングで変更するのが良いか?

社長
いつのタイミングで変更するのがベストでしょうか?

サラリーマン税理士
やはり決算を区切りにするのが一番スムーズです。

 

毎月の記帳も税理士さんにお願いしているのであれば、決算が終わったタイミングで帰るのが最もスムーズかと思います。

 

ただ、期の途中に変更することも可能です。
税理士さんは複数の会計ソフトに対応している方が多いですし、最近のソフトは、違う会計ソフトからデータを取り込めるような機能がありますので、まずは新しい税理士さんに確認してみてください。

 

前の税理士さんへの上手な断り方

社長
前の税理士さんには、どうやって断ったら良いですか?

サラリーマン税理士
「知り合いの税理士が独立した」というのが最もスタンダードかもしれません。

 

今までお世話になってきた税理士さんを解約するのですから、できるだけ角が立たないようにお断りできるのが理想です。
普通は税理士さんも察してくれると思いますが、「知り合いの税理士だと、お金のすべてを見られてしまうので止めた方が良いですよ」などと切り返されても、うまく答えられるようにしておいた方が良いかもしれません。

 

 

 

下島聡司税理士事務所
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