税理士の探し方(1)~規模別・形態別~
税理士事務所または会計事務所といっても、それぞれ異なるため、ご自身に合った事務所を選ぶ必要があります。
税理士事務所だったらどこでも同じじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、事務所の大きさや組織力、得意とする分野など、それぞれ特色があって様々です。
そこで今回は、それぞれの大まかな違いをご紹介したいと思います。
(税理士受験生の方や、これから税理士事務所に就職することを検討している方も、是非ご参考にしてみてください)
税理士の探し方(1)~規模別・形態別~
税理士事務所の種類
まず、税理士が所属する組織は、正式には個人の税理士事務所と、法人形態の税理士法人があります。
この二つの違いは単純で、いわゆる個人事業なのか、会社形態なのかという違いだと考えていただいて結構です。
税理士法人の場合は税理士が2人以上いないと設立できません。
ただ、個人の税理士事務所であっても、税理士が2人以上いるケースはありますので、大きな違いはありません。
税理士事務所の形態は、大きく次の5つに区分できると思います。
①BIG4税理士法人
名前の通り、国内に4つある最大手の税理士法人です。
一応、税理士業界で最大の事務所といっても良いと思います。
国際的にも有名な4つの会計事務所(PwC、Deloitte、 E&Y、KPMG)と提携しているため、このような呼び方をされています。
(実際に海外でも、この4つのグループを指して”BIG4”と言います)
大企業にお勤めの方は馴染みがあるかもしれませんが、それぞれ四大監査法人と提携しています。
対象としているクライアント(お客様)も、上場企業や外資系企業など、大企業がほとんどです。
国内税務、国際税務、移転価格、組織再編、個人所得税など、専門分野ごとに部門が分かれています。
②独立系大手税理士法人
国際的な会計事務所とは提携していないものの、国内ではトップクラスの税理士法人です。
もしかすると、税理士受験生の方だとこちらの方が馴染みがあるかもしれません。
上場企業から中小企業まで、幅広い客層をターゲットとしています。
③中小税理士法人
2001年に税理士法が改正され、税理士事務所を法人化することができるようになりました。
それまでは、どの事務所も全て個人事務所でしたが、2人以上の税理士が共同で税理士法人を設立することができるようになり、その流れで従来の税理士事務所が法人化することになりました。
法人化しても、それまでと内情が変わっていないケースもあり、個人事務所と何ら変わらない所もあります。
④個人の税理士事務所・税理士法人(公認会計事務所を含む)
税理士先生ひとりと、スタッフ数名でやっているケース。
典型的な税理士事務所で、一般の方が税理士事務所と聞いて思い浮かべるのは、こちらかと思います。
税理士法人化して規模を拡大している事務所も増えているとは言え、9割がこの形態です。
⑤特化型税理士法人・会計事務所
国際税務専門、国税出身者(税務調査特化)、相続専門、組織再編専門など、得意分野に特化した税理士事務所もあります。
もちろん一般税務も行っているとは思いますが、事務所によっては、専門分野のお仕事以外はされていない所も多いような印象があります。
まとめ
上記のうち、①~④を整理してみると、次の通りです。