【確定申告スタートダッシュ⑤】オススメの確定申告ソフト比較

【確定申告スタートダッシュ⑤】オススメの確定申告ソフト比較

この時期になると、確定申告ソフトが家電量販店のソフトウェア売場にずらっと並びます。 ご自身で確定申告をされる方は、基本的には確定申告に対応した会計ソフト(確定申告ソフト)を利用していることと思います。

取引数が少ない方は、手書きやエクセルでの集計をされている方もいらっしゃるかもしれませんが、ある程度取引数が増えてくると、会計ソフトを利用した方が簡単になります。

最近ではクラウド型の会計ソフトも改良がされて、大変使い勝手が良くなってきました。

そこで今回は、ご自身で青色申告をされる際に使う「確定申告ソフト」について、従来のインストール型と新しいクラウド型の有名なソフトを比較してみました。  

【確定申告スタートダッシュ⑤】確定申告ソフトの比較

確定申告ソフトの種類

インストール型とクラウド型

会計ソフトには現在、インストール型とクラウド型の2種類のソフトが存在します。

インストール型は、パッケージソフトを購入して、CD-ROMなどをパソコンにインストールして使用する従来型の会計ソフトです。

クラウド型は数年前から普及が始まった形態で、インストール不要、インターネットでブラウザソフトからログインして利用できます。  

 

どちらが良いか?

インストール型もクラウド型も、どちらも一長一短があります。

どちらが優れている、ということはありませんが、時代の流れを考えると、これから会計ソフトを導入するのであれば、クラウド型を選んだほうが良いかと思います。

クラウド会計ソフトは利用者数が急激に増えており、常に最新の機能を追加することに力を注いでいます。

従来のインストール型もある程度の需要は残ると思いますが、新機能の開発やサポート体制などについても、今後はクラウドソフトがメインになっていくことが想定されます。

これらを踏まえ、利用者サイドからしても、常に便利な機能が増えていくクラウド型の方が、費用対効果は高いのではないかと思います。  

 

コストの違いは?

利用コストを考えても、それほど大きな違いがなくなってきました。

クラウド型は最近流行りのサブスクリプションタイプ(月額利用料を支払うタイプ)で、毎月のコストが発生します。

一方でインストール型は、一度購入すれば長く使えるのですが、税法ルールは毎年変わっていきます。

税制改正の内容が自身の申告に影響がある場合には、確定申告ソフトも買い換えるかアップデートしなければなりません。

もちろん、買い替えが不要な年もあるかもしれませんが、常に改正の内容を確認しないといけなくなります。

結局のところ、トータルで考えれば、年間10,000円程度のコストが必要になりますので、どちらもあまりコストに大差がないことになります。  

 

インストール型とクラウド型の比較

それぞれの特徴を比較してみました。    

インストール型の特徴

特徴

多くのソフトが1万円前後で購入することができます。

入力方法や画面にそれぞれ若干の違いがありますので、できれば無料体験版などを入手して、実際に使ってみると良いと思います。

なお、ほとんどのソフトはWindows対応で、Mac対応のものは非常に少ないです。

また、確定申告書の作成ソフトが入っていないソフトもありますので、ご注意ください。

(下表にまとめていますが、『青色申告らくだ』と『Macの青色申告』には確定申告書作成ソフトが添付されていません)  

確定申告書の様式は、毎年のようにフォームが変更になるため、基本的には最新版の様式を使用して提出する必要があります。

ユーザー登録すると、毎年確定申告書の様式が確定した後で、無料でアップデートサービスを行っているソフトもあります。  

 

主なソフト

主な青色申告ソフト(インストール型)   ご参考までに、記事末尾にAmazonにおける現時点の価格をご紹介しておきます。  

クラウド型の特徴

特徴

クラウド型の会計ソフトは、2013年頃から各社がサービスを開始しており、現在では5〜6社程度がサービスを展開しています。

その中でも大手のものが、次に紹介する3つのサービスになります。

基本的な特徴としては、
・インストール不要(ネットでログインして使用する)
・月額利用料を支払う(サブスクリプション型》
・常に最新版が使用できる
・対応OSを選ばない(スマホやタブレットでも使用可能)
・銀行やカードのWeb明細を取込み可能

サービス開始当初はいろいろと不具合や未対応の機能などもありましたが、最近では大変使い勝手が良くなってきたため、利用者数が増大しています。 (利用者数が増大したことで、ユーザーからのフィードバックを受けて機能改良しているという側面もあります)

現時点でも常にアップデートを繰り返していますし、各社が競って機能を追加していますので、今後更に使いやすく、精度が上がっていくものと期待します。  

 

主なソフト

(画像をクリックすると新規ウィンドウで見られます) 主な青色申告ソフト(クラウド型)    

これから導入する方におすすめのソフト

特に好き嫌い(昔使っていたなど)がなければ、次のいずれかのクラウド会計ソフト(サービス)がおすすめです。

いずれも大手ですし、料金も使いやすくなっていますので、どれかひとつ選んで使ってみても良いかと思います。

ちなみに当事務所では、次の3つのサービスいずれも対応しています。

freee

簿記の初心者の方におすすめのクラウド型会計ソフトです。

クラウド会計ソフトの先駆けであり、新しい機能をスピーディに追加しています。

シンプルな入力画面と、ユーザーが迷わないようなガイドや直感的な入力方法を重視している印象です。

複式簿記の知識がある方には使いにくい、という意見がネット上に出回ったため、複式簿記が分かる人も安心して使用できるような対応にも力を入れているようです。

 

MFクラウド

個人の家計簿ソフト『Money Forward』を開発している会社の、会計ソフト版です。

簿記初心者の方にも入力しやすいシンプルな使い勝手で、青色申告・白色申告の両方に対応しています。

その一方で、複式簿記の知識がある方には、複式簿記に対応した入力も可能になっています。

私見ですが、会計業界の方や簿記の知識がある方が選ぶ傾向が強いようで、個人の確定申告ソフトよりも、法人用の会計ソフトの方が人気があるような気がします。

 

弥生シリーズ

インストール型の会計ソフトではシェアNo.1だと思います。

クラウド会計ソフトの普及がはじまってから少し遅れて、弥生会計もオンラインソフトを発表しました。

クラウドソフトとしては、上記2社に比べて遅れを取った感は否めないものの、どのクラウドソフトも常に最新機能のアップデートを重ねており、普通に使う分には大きな違いは感じないと思います。

従来型の会計ソフトの使いやすさを引き継いでいますので、大手の安心感にメリットを感じる方は、こちらを選ばれるとよいかと思います。

もちろん、インストール型の「やよいの青色申告」もおすすめです。    

最後に

今回は、主要な確定申告ソフトについてご紹介しました。

使い勝手については個人差がありますので、少し面倒ですが無料体験版などに実際に入力してみて、試してみることをお勧めします。

当事務所では、会計ソフトの導入におけるサポートも実施しています。

来年用の確定申告ソフト導入をご検討中でご不安な方は、ぜひご相談ください。  

最後に、今回ご紹介したインストール型の会計ソフトについて、Amazonの現時点での価格を掲載しておきますので、ご参考までに。  

Macの青色申告はダウンロード版です。メーカーHPをご覧ください。 http://www.magrex.co.jp/aomacfy/  

 

(番外編)

ちなみにインストール型の確定申告ソフトはWindows対応が多いため、当事務所で使用しているMacには、Paralles Desktopというエミュレーションソフトを導入し、Windows10 を仮想デスクトップで動かしています。

マシンの問題か若干動きが遅くなってしまうのですが、今のところは何とか動いています。

 

 

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