【令和8年度税制改正】個人の生活や資産形成に関わる3つの改正

こんにちは。杉並区・西荻窪の下島聡司税理士事務所です。

 

令和8年度税制改正では、住宅取得を支援する「住宅ローン減税」、暗号資産投資に関する「分離課税制度」、そして医療費負担の軽減につながる「セルフメディケーション税制」について見直しが行われます。

今回は、個人の生活や資産形成に関わる3つの改正ポイントをまとめてご紹介します。

住宅ローン減税の見直し

住宅ローン減税について、子育て世帯等に対する優遇措置が令和12年12月31日まで延長されます。

また、新築住宅の床面積要件や借入限度額などについても見直しが行われます。

認定住宅やZEH水準省エネ住宅などについては、住宅の種類ごとに借入限度額が設定されています。

子育て世帯等への支援を延長

対象となるのは、19歳未満の扶養する子がいる世帯または夫婦のいずれかが40歳未満の世帯です。

これらの世帯については、住宅ローン減税の優遇措置が引き続き利用できます。

新築住宅の要件も見直し

新築住宅については、令和10年以降に建築確認を受けたものから対象要件が変更されます。

また、市街化調整区域等の災害リスクが高い区域については、一部住宅が対象外となります。

暗号資産取引に分離課税を導入

暗号資産取引については、株式や投資信託などの金融商品と同様に、一定の暗号資産を対象とした申告分離課税制度が導入されます。

対象となる場合には、税率約20%の申告分離課税が適用される仕組みとなります。

現行制度との違い

現在は暗号資産の譲渡益などは原則として雑所得に区分され、総合課税の対象となっています。

改正後は、特定暗号資産として指定された暗号資産を対象とする取引について、申告分離課税が適用されます。

さらに、損失については最大3年間の繰越しが可能となります。

対象となる暗号資産

対象は金融商品取引業者等により取り扱われている暗号資産に限定されます。

対象資産に該当するかどうかは、今後の制度運用において重要なポイントとなります。

セルフメディケーション税制の拡充

セルフメディケーション税制について、スイッチOTC医薬品の適用期間が見直されます。

スイッチOTC医薬品は恒久化され、それ以外の対象医薬品についても一定期間延長されます。

対象医薬品の範囲

スイッチOTC医薬品に加え、一定の効能または効果を持つ医薬品も対象とされます。

また、特定の医薬品については追加対象となるものがあります。

制度利用のイメージ

対象医薬品の購入額が年間12,000円を超えた場合、その超える部分について所得控除を受けることができます。

控除額には上限が設けられており、制度の利用にあたっては購入した医薬品が対象となるか確認することが重要です。

令和8年度税制改正で押さえておきたいポイント

  • 住宅ローン減税の優遇措置が延長される
  • 暗号資産取引に申告分離課税制度が導入される
  • セルフメディケーション税制の対象期間や対象医薬品が見直される

いずれも個人の住宅取得、資産運用、日常生活に関わる重要な改正です。

今後の制度開始時期や適用条件を確認し、自身に関係する制度について早めに準備を進めておきましょう。

まとめ


令和8年度税制改正では、「住宅」「投資」「医療」の3つの分野で見直しが行われます。

住宅購入を検討している方、暗号資産投資を行っている方、セルフメディケーション税制を利用している方は、改正内容を確認しておくことが大切です。

税制改正の内容は、ご自身の状況によって影響が異なります。

制度の適用可否や具体的な影響についてご不明な点がありましたら、お気軽に当事務所までご相談ください。

 
 
 

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